Pinky
それから後は4人で行動した。

もちろん、美緒の横はずっと俺がキープしてたけどな。






夕方になり、夜のショーを見るために長い行列にまた並んでいた。


「やたら腹減ったー。」



俺は耐えきれなくて言ってしまった。


「私、ちょっとトイレ行ってくる。」


そう言って美緒は列を抜けてトイレに行った。




美緒がいなくなった瞬間、徹兄ちゃんと兄貴にせめられた。


「おい、啓。美緒と2人きりにさせたったんやから、なんかあったやろ?」


ニヤリと笑ながら兄貴が言う。






「え、美緒に何かしたんか!?」



徹兄ちゃんが焦ったように言う。




なんかこーゆーとこ、美緒に似てるなぁ…。





「なっ!何もしてへんわ!」


「ほんまか〜?」


「殺すでクソ兄貴!」


「やってみろや。」



「おい、こんな所でいい年した男が喧嘩すんなや。」


美緒みたいなつっこみ。


「ちぇ…。」

と言った俺と、


「はいはーい。」

と言った兄貴。



2人とも徹兄ちゃんには従う。




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