Pinky

平然としてた俺だったけど、兄貴たちに美緒のことをせめられて内心すげぇ焦った。



2人とも俺の気持ち知ってるんやけど…。





｢まぁ、啓になら美緒のこと任せられるねんけどなぁ。｣



ポソリと徹兄ちゃんが言った。




｢はぁ!?｣


その言葉にビックリして反射的に答えてしまう。



｢お前焦りすぎやろ。｣


兄貴は俺を指さして笑う。


｢黙れクソ兄貴！｣



｢何をそんなキレてんねん。てかさ、徹もなんだかんだでブラコンやなぁ。｣



｢そうかぁ？｣



とぼける徹兄ちゃん。





俺ははっきりと言われた徹兄ちゃんの言葉が頭から離れなかった。


まさか大事にしてる美緒を俺に任せるなんて言ってくれるとは思わなくて…。



嬉しさと兄貴に対するムカつきが入り交じって変な顔になってたと思う。