Pinky
「う、うん。大丈夫やで。」


「そか。」



ぞろぞろと中に入る。


ドーム見たいに広い空間の中心に舞台がライトアップされている。



「「なんか写真撮ってた時、思い出すなぁ…。」」





?!



美緒と声がハモったから2人で笑った。




あーあ。

今兄貴達がいるから美緒に変なことできないのが残念。





するとドーム内の電気が全部消えて放送が流れ始めた。







ラッキー!!!








「…ん!?」



俺は思わず美緒にキスした。

真っ暗やし、放送の音も大きく、誰も気づかない。




「とっ…隣…お兄ちゃん達が!」



「気付いてねーって。」



美緒の言うことは暴走中の俺には聞かない。


てか、むしろ逆効果。





「もっ…やめ……。」



美緒が言い出した瞬間、パッと辺りが明るくなる。




うわ!?



すかさずお互いの体を離した。







俺、自分からやっといて何焦ってんねやろ。



アホやな。




それから長い間並んで待ったショーは緊張してあまり内容を覚えていなかった。
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