Pinky

｢え!?何？お前ら、知り合い？｣




啓が聞いてくる。



｢え!?覚えてないん？私のいとこの萩原南(ﾊｷﾞﾜﾗ ﾐﾅﾐ)と、萩原鈴乃(ﾊｷﾞﾜﾗ ｽｽﾞﾉ)。小さい頃に一回だけ遊んだ事あるんやけどなぁ。｣





｢うーん…。｣



｢あー！かっこいー！｣



私の問いかけに思いだそうと考え込んでる啓に鈴ちゃんが抱きついた。





｢あぁ！｣


思わず声を出してしまった。



がーん…



啓に抱きついてる…。



｢うわっ。なんやねん、お前。｣


啓は鈴ちゃんを引きはなそうとした。





なんか嫌がってそうなのには安心したけど…。



やっぱ離れてほしい！




｢あ…あの鈴ちゃん？啓から離れてもらえないかな…。｣




｢えー、やだ。美緒お姉ちゃんはこの人と付き合ってるの？｣





うぐ…。



｢そ…それはー…。｣



｢やめろ、鈴乃。迷惑がってるだろ。｣




私の声を遮って言ったのは南だった。