Pinky
「?どしたん?」



南は私と啓を交互に見てくる。



「な…なんやねん。」


啓は初対面の人に接する態度で言った。



「…別に。」




無愛想も南の個性。


「なんやねん。」


啓はイラついた表情で言った。



「まぁまぁ。南も悪気あって言うんちゃうからさ。」


「あっそ、行くぞ。」



啓にグイッと手を引っ張られた。



「え…ちょっ…。」



私の言葉はむなしく、南に無視されてしまった。




あーあ。

おばさん達の事とか聞きたい事いっぱいあったのに。
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