Pinky
「あ…。」


振り向いたその視線の先には…




啓がいた。


「何…やってんの?」


私は冷たく言い放った。





まだ怒ってるということを認識させるため。


「い、いや…別に、お…お前を追いかけてた訳じゃないで。」


かなり動揺しているらしい。





「私…追っかけてきたの?なんて聞いてへんで。」


「あっ!」


啓は顔を真っ赤にして自分のが口を押さえるフリをした。



「ねぇ、何でウチには教えてくれへんの?…好きな人の話なんやろ?」


思いきって聞いてみた。
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