Pinky
「何やねん…。」


皆知ってるのに私だけ知らないってのはどんだけ寂しいか分かってんの!?


って言いたくなる。


教室に戻ると奈々が話かけてくれた。

さっ君も教室に戻ってきている。



啓とは一言も会話しなかった。



これはもう完全なる喧嘩や。






帰りは啓も部活で1人。

ま、どーせどっちにしろ1人やねんけどな。

喧嘩中なのに一緒に帰れる訳がない。



とぼとぼ歩いてると…

「美緒ちゃんっ!久しぶり〜」


後ろから抱きつくフリをしてきた直哉くん。


「久しぶり。今日は部活ないの?さっ君は行ったみたいやけど…。」




「俺、今日はちょっと用事あってさぁ。」


「そうなんや。あ!あのさ…。」


「何?」

ニコニコした表情で聞いてくれてる。



どうしよう…。


啓の隠し事聞きたいけど、聞いたところで傷つくだけかもな…。



でも…。



思いきって聞いてみる事にした。

< 202 / 226 >

この作品をシェア

pagetop