Pinky
「それは…。」



何でそんな話にくそうなん?

「言いにくい事なん?」



「…そうや。」






チリリン…



え?

音がした方向を見ると…



「佐久間…。」


少しホッとした啓の声。


私といるのが苦しかったとでも言うように。


自転車にまたがったさっ君が私達を見ていた。



状況を理解したのかさっ君はいきなりこう言った。



「なんや?仲直り中か?それやったら邪魔したろ。」


「は!?おい!」


私はさっ君に腕を掴まれた。

いきなりの行動に動揺する私。



「こんなチャンス、滅多にまわって来んからな。」


さっ君はそう言って慌てる私に耳打ちした。


「コンビニ行くの、ついてきて。」

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