Pinky
「なー、何で今日の朝起きてたん?」

「なんやねん。そんな俺が起きてた事が不思議なんか?」


言っちゃ失礼だと思うけど…


「うん!」

「んやねん…それ。」


なんとなく…寂しかった。
もう私は朝起こしに行かなくていいのかなー…っておもったから。

でも…


「ぷっ…」

「なんで笑うねん。」


「ごめんごめん。そのわりにご飯だけは私に頼るんやなぁーと思っただけやから。」


「そーですよ。どーせ俺は料理下手ですよー。」


「パン焼くだけやのに?」


「バターをお前みたいに器用に速く塗れへんし。」


よく考えたらそんな凹むこともないな。

顔もカッコよくて、スマートで、意外と力があって、背が高い人でも

可愛いとこがいっぱいある。


これが私しか知らない啓。

学校ではこんな所、誰にもみせへん。

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