Pinky
…おかしいやんな。

たかが早起きだけで…


なんでこんな必死になれてるんだろう…



でも次の朝もその次の朝も、啓は起きてた。


態度は前と変わってないからよかったけど。


「ねー、なんで?」

「何?」


思わず聞いてしまった。

今日は休日だから学校はない。


「朝…。」

はぁ…と啓は分かりやすいため息をついた。

「またかよ…。」


今日は私の家にいる。
2人とも英二と奈々に誘われたんだけど、あいにくの雨。

遊びに行く話はなくなった。


真剣な眼差しで啓を見てると啓が口を開いた。

「お前に…毎朝起こされるの、けっこー…。」


「…いやだった?」


「違う。」
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