Pinky
「うそつけ。」


ビシッと言われてしまった。


「お前分かりやすい。何があったや…、言うてみぃ。」


「言えへんよ…。」



言ったら終わるやん。

私は今のこの関係を壊したくないねん。



「気になるやん。」


私がテンション低いのを気遣ってか、笑いながら言った。


「私の事はいいねん。でもさ、なんで啓は彼女作ろうと思わへんの?」


あー!もう!

こんなこと聞きたいんじゃないのに…。

啓は少しの沈黙をおいてからこう言った。


「………お前には関係ないやんけ…。」



え…

私、また怒らせる様なこと言ったんかな。



そのままずっと家に帰るまで啓は怒ったままだった。

話かけても

「うん。」

とか

「へー…。」

しか言わない。
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