Pinky
私って…単純。

もっとチューの事追及すればええのに。

そんなこと考えるより、嬉しさが上回っていた。



昼過ぎから外出した。

2人で電車に乗って、色んな話をしながら並んで歩いて…

周りから見た私達ってカップルとかに見えてたりすんのかな…。


学校行く時も2人だけど、今は私服やからかな…

緊張する。


横にいる啓を見上げる。

背が高いし。
横に並ぶと…啓の肩の位置が私の鼻の高さや。


まじまじ見てると啓が

「え…俺になんか付いてるん!?」

反応が可愛くて吹き出してしまった。

「ぷはっ…、違うで。何も付いてへん。」

「じゃー、何?」

照れたような怒ってるような難しい表情でいた啓が、何かひらめいたように私を見た。


「キス思い出した?」

出た!
Sっけ漂ってるし…。

「お…思い出してへんもん。背が高いなぁ…って思ってたんやもん。」
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