Pinky
「アホ。すきだらけ。」



「な…。」


本日3回目のキス。



くやしい…


いっつもやられる側だ、私。



「お前さ、いきなり素直になるんやめろって。歯止め効かんくなる。」



啓はそう言って、私の手を掴んで歩き出した。



掴まれた手を見つめてると、急に啓がすごく愛しくなった。



好きだよ…。

すき…



伝えたい。


伝えたら、啓は何て言うの?



言いたい…

でも、言えない。



このままじゃ違う意味で苦しくなっちゃう…。
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