Pinky
家に帰ったら、お兄ちゃんがもう帰ってた。

「ただいまー。」


「おっかえり〜。2人とも」



「な…何?」

お兄ちゃんが私達をじーっと見る。


ん?


あ、手!


とっさに手を放してしまった。


「まぁ、もう夜遅いし、寝るか。啓、お前ん家泊まっていいやんな?」

「徹兄ちゃんの頼みならええよ。」


いきなりお兄ちゃんがパッと明るくなった。


3人で寝るの久しぶりだ。

「啓、お前は俺の横で寝るで。」


「え…なんで…。」


「話たい事があるんやって。」




「え…、じゃあ私も…。」

「お前はあっち。」

お兄ちゃんは啓の部屋を指さした。


「けち。」


そう言って二階の啓の部屋に入った。
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