Pinky
3章
ピチチ…

小鳥の鳴き声で目が覚める。



「…ん……。」


ズシ…







なんか重い…。



私は起き上がった。



わっ、啓!?

なんでここにいるん?


一階で寝てたんじゃ…



時計を見るともう9時だった。

啓も起こさないと。


「啓ー、朝やで。起きて。」

「ん…も少しだけ…。」


んも〜!


「朝ごはん作ってあげへんで!」


ガバッ


「それはあかんっ!」

すごい勢いで啓は起き上がった。

それが面白くて笑った。



お兄ちゃんはもう仕事に行ってる。



2人きりのこんな和やかな時間がくすぐったかった。
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