Pinky
「それ、重いやろ。持って帰ってやるよ、貸せ。」


学園祭の買い出しの荷物を指差して言った。

強引な言い方だけどやさしいんだ。


「ありがとう。でも、大丈夫だから。啓だって荷物重いやん。」


「俺はいーねん。ほら、はよ貸せ。」


「うん。」


ガタ…


「え?」


他のクラスメートが教室に入ってきた。

「うわっ、ラブラブなとこ邪魔してごめんねぇ。」



「「え、付き合ってない…」」


2人してハモった。


「そんな隠さなくても皆知ってるよ〜。」

そう言って教室を出ていった。

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