Pinky
―放課後


「みーおちゃん」


「うわぁっ。」


ぐいっと腕を引っ張られた。



え?

さっ君!?






…じゃない。


「直哉君…。びっくりしたやん!」


「あは★ごめんごめん。」


少しホッとしてる自分がいた。


ヤバい…私、さっ君避けはじめてる。



「今日は啓いないの?」


「うん。いつも部活やから帰りは私1人やねん。」


「そうやったん!?」

「そうやってん。」



「じゃ、一緒に帰るか。」

ぽんぽんと肩を叩かれた。



え…



「ごめんっ!私、文化祭の係で仕事残ってるから!」


そう言って走って教室に戻った。


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