恐怖の図書館
私は雅〈ミヤビ〉。
中学2年生の女の子。
私の日常生活はまず、お母さんの一言でこわされる…。
――。
『えぇ――!?今、なんて言ったの!?』
家中に私の大声が響きわたる。
『だから、お父さんの借金でこの家は無くなるの。だから、来週にはこの家を出ていくわよ。そうそう。お父さんとは、離婚します。』
…まさかの借金と離婚宣言。
『じゃあ、学校はどうなるの!?』
『学校は引越し先が遠いから、転校よ。』
…え!?引越し先って!?
『引越すの!?』
『まぁね。でも、もう引越す所はあるし、見てきたのよ。もの凄く安くてお母さん、ビックリしちゃったー。』
勝手に続けるお母さん。
――。