POWDER SNOW

第一章 4月・入学式

「ちっこっく〜ッ！」
慌てているのは
今日から雪丘高校１年
鈴木莉南【スズキリナ】です。

「おはよ〜。ごめん遅れてッ！」
約１５分遅れで親友との
待ち合わせに行った。

「遅いよ〜。遅刻しちゃうじゃん」
言っているののは親友の
園田美咲【ソノダミサキ】

すっごく可愛い子で
色白・目が大きい
スタイルいい子。

でも絶対自分が可愛いなんて
言わないで自分に厳しい。

だから性格が良くて
みんなから愛される子。

そんな美咲があたしは
大好きなんだ。

電車に揺られて
そんなこと考えてた。

「・・・・な・・・な
りなってばッ！」

ふぇッ？

「あ、、あ、、！ごめん！」

「何考え事してたの？」
あはは。まさかそんなこと
言えないし〜。

「何でも無いよ〜んッ！」

ーーまもなく雪丘南ーーー
ーーお忘れ物の無い様にーーー

「さッ！着いたよ。行こっか」
あたしは美咲に言う。

「ってゆってもここから
１５分も歩くの遠いよね〜」
確かに。
駅からちょっと遠いのが不便だな。