涙の雫が地球を癒す時
 その頃悠太は一匹の龍に命を救ってもらっていた。
だが、バイクは川の底に沈んでしまったという。
それでも命が助かっただけ、悠太は良いと思ってた。

「ありがとね、助けてくれて。君…名前はなんていうの?」
「ルー…」
「…ん?もしかして…名前、ないの?そっか…ん~…じゃあ…クーちゃんとか。
如何かな?」
「ルー♪」
「良かった、気に入ってもらえたみたいで。」

 悠太も他の龍と仲良くなれたみたい。良かった。

 とりあえず私は悠太を捜しに行くことにした。
すると、ルーが一緒についてきてくれるというのだ。

「ルー…本当に良いの?」
「クゥ。」
「ありがとう。貴方、本当に優しいのね。」

 どうして今ルーの言っていることが分かるのかは自分でも分からないが、何と
なく分かるような気がしたのだった。
もしかしたらこれは、女神様が与えて下さった力なのかもしれない。

 でも何故女神様は後24時間しか生きられない私たちにこんな力をお与えにな
ったのだろう?
そんな疑問が沢山浮かぶ中、私はルーと共に限られた時間の中で悠太を捜す小さ
な旅に出た。
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