消えない想い
切ない記憶


私は今何がしたい?って聞かれたら
絶対優希君と話がしたいって言うんだろう。
突然現れて突然消えるなんてずるいよ・・・
私はそんな事を思いながら家に帰った。


「千佳おはよーっ!」

今日も叉作り笑いか・・・
千佳の事だから絶対気づいてるんだろうなぁ・・・

「おはよ。昨日大丈夫だった?」

「全然大丈夫だったよ」

本当は大丈夫じゃなかった。
でも千佳は心配性だから言えなかった。
私は千佳にも優希君にも甘えてばっかりだから。
私、ずっと優希君の事ばっかり考えてる。

「ねぇ楓 聞いてる?」

「-え?何か言った?」

全然聞いていなかった。

「だーかーら 宿題あったっけ?」

「あー・・・あったっけ・・・」

そう言って千佳を見つめた。
私は・・・千佳をを支えてあげられるかな。
そんな事を考えてみるけど今の私には
そんな余裕はない。

「な、なに?」

千佳が私の視線に気づいて首をかしげた。

「なんでもない」

なぜか私は笑顔が作れなかった。

「あれ・・・」

千佳が廊下を指指した。
クラスの女子達が騒いでいる。
だけど人が多くて見えなかった。

「ねぇ、どうしたの?」
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