消えない想い


「なんだと、てめぇ!その女は俺等の物なんだよ!
分かったらさっさと行けよ!」

1人の男が殴りかかってきた。
すると・・・

「・・・汚ねぇ手で触んぢゃねぇよ」

と言った時には1人の男は・・・舞った。

「おい、てめぇー!」

そうして2人目が殴りかかってきた。
それをよけて私に近づき

「先輩、逃げますよ」

と言って手を掴んだ。


「うん・・・」

自分がおかされている状況が分からない私。
横を見るとさっき見かけた1年生が居て。
繋がれたままの手が熱い。

「・・・あの、ありがとう」

私が言うと、その子はいきなり頭を下げた。

「すいませんでしたっ!」

な...なに?

「彼女とか生意気なこと言って・・・」

「ううん、君が来てくれたから助かったよ!」

そして無言のままベンチに座った。

「あ・・・ちょっと俺ジュース買ってきます!」

「あ・・・うん」

それにしても寒すぎる・・・
そういえば、あの子の名前聞いてない・・・
私はそんな事を思いながら帰りを待った。

「お待たせしました 先輩!ホットで良かったですか?」

ちょっとびっくりした。
私が寒かったのが分かったのかな?
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