消えない想い
ネクタイを少しゆるめ売店の袋からメロンパンを出した。
それを見ていると優希君が

「先輩のもありますよ。あっメロンパンかやきそばパン
どっちがいいですか?」

「私お弁当あるから-・・・取って来るね」

私は立ち上がって屋上のドアを開けようとした時
優希君は私の手をひっぱった。

「・・・-?」

「すいません、何でもないです」

ほんの一瞬だった。だけど、触れた手が凄く熱いよ・・・。

「・・・っ、ちょっと行って来る・・・!」

- ばたん...

「・・・なんなの、佐伯優希って」

私、今絶対真っ赤だよ...
変だ...悪魔でも優希君は年下。
外は春風がふきあれて、今は春のはずなのに。

「熱...」

頭がクラクラする。
倒れそう- そこで私の記憶は途切れた。




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