草食君の説明書★


「いたぁーーーー!」


「見つけ出すの遅いねん、アホ。」




エセ関西人、『泰助』って言うんだ。

関西人は女の子から離れ、あたしの所に来る。
その時に初めてまともに見た、関西君。

身長は高い。
顔立ち綺麗。
若干茶色い髪。
長すぎず短すぎず。
まさしく、モデル並み?!




「何、ボーっとしとんねん。行くで。」


「っちょ、待って。」




なんで、あたしが怒られてるのさ?!
1年についていく2年。

情けなっ!

ついた先は『2-5』の教室。
って、あたしのクラスかよ?!

誰も教室にはいない。




「ほら、ジュース」


「えー、グレープ?」


「文句あるの?」


「ありがと。」




グレープ味に文句を言いながらも、素直に受け取った。

・・・・本当モデルみたい。
これだったら、モテるよなぁー・・・・。




「下山梓」


「へっ?」


「って、言うんやろ名前?」


「そ、そうだよ。」


「ふーん。」




なんなんだ?!?!?!
なんであたしの名前を知ってるんだ?

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