草食君の説明書★


「た、泰助君?」


「なんや?」


「あ、あのぅ・・・・眼鏡は?」




1年生にビビる2年生。
それだけ、眼鏡を返して欲しいのです。



「ほれ。これなんやろ?」




黒と水色の伊達眼鏡。
これだ、これだ。
ようやく見つけた、あたしの眼鏡くぅーん♪



「ありが「待てや」」



お礼を言おうとしたのに、眼鏡を貰おうとしたのに。
上に持ち上げられて、お預け状態に。




「お礼は?」


「ありがとう。」


「はっ、聞こえんわ。」


「ありがとうございました。」


「誰にお礼言っとんねん?」




ムカツク。
イライラが、溜まってきて頭にくる。

本当にこいつ生意気だぁーーーー!




「た、泰助君ありがとうございました。」


「・・・・・・・・・・、えぇか。ほら。」



お預け状態から、ようやく解除。
さっそく、戻ってきた眼鏡をかける。

これがないと、花粉が目に入る入る。




「ってか、聞くけど?」


「何?」




完全に油断してた。
1年生だからって油断しすぎ?!





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