チェンジ!
「すんげー面白かったなぁッ!!」
映画館から出た後、爽志くんはきらきらした顔で言った。
「あの時間を止めるところとかさ・・・やってみたくない!?」
「え、あ・・・うん、そうだねッ・・・!」
実際、爽志くんばっかり見てて、映画の内容殆ど覚えてないんですが。
「最後さぁ・・・ちょっとグロかったよなぁー・・・大丈夫?見てられた??」
あぁ、きっとあの顔の時、グロかったんだね・・・。
すごい顔だった。
「・・・千春ちゃん?」
「ん、・・・大丈夫だった。」
「そっか」
満足げな笑みを浮かべた後、爽志くんは駅ビルに向かって歩いていった。