1995


「おい、しゃう、お前最近食ってないだろ。」

「…あぁ、うん。てかそれよりどうしてここへ?」


中・高・大ずっと一緒のゆうが目の前にいる。確か彼には新しい住所を教えてはいない。


「お前は馬鹿か?そこらへんの女に聞けばお前のことは何でもわかるさ。大体、最近は大学でもお前は噂がいっぱいあるんだぜ?」


おわかり?と彼は言うと俺を殴った。


たんすに見事にぶつかり、頭を打った。

「お前ふざけんなよ。別れたんだって?すずと。」


別れた?いや付き合ってさえなかった。


コーヒーを入れるとゆうにわたす。

殴られるのは久しぶりだ。


「さぁね」


返事を聞くとゆうは座り直し、煙草に火をつけた。


似合わない、そう思った。

金髪のやつが煙草に火をつける、まえは、毎日のように見てた光景だけどなにか引っ掛かった。



「煙草吸うなよ、口臭くなる。」


ゆう、なぁ…


「そうだな。」

ゆうは煙草を消すと俺をベットに押し倒した。


もうどうでもよくて、されるがままにした。


すず、多分俺は喘ぎながら何度もそう呟いた。



すず、戻って来てくれよ。すず―――



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