あたし専用の恋日記。
なんなの奏ったら。
もうあたしとは―――一緒にいたくないのかな。
はぁ・・・・・。

「未嘉!どないしてん、暗い顔して」
「かっ川田先輩!」
「なんやねん、友達と喧嘩でもしたか?」
・・・先輩、なんでわかるの。
「・・・はい。
っていうか、避けられてるって感じで・・・」
「なるほどな。誰にだってそういうことは絶対1回はあるわ」

先輩に話すと落ち着く。

でもこれは、聖都とは違う。

聖都のほうがだんぜん、リラックスできるんだ・・・。


~奏~

もう・・・なんなのあたし。
未嘉はあたしなんかに頼んなくても1人で解決できるんだって。
だから・・・何でもないって言うんだよ。
なのにあたし―――なに悔しがってんだろ。
未嘉はもう大人。
あたしなんかいなくても、1人で立派に生きてける。
なのにあたし―――――
「うあああああああああああ!!!!!」
だって未嘉頼ってくんないなんて・・・
寂しいんだもん・・・。

泣きながら歩いてると、小坂くんに会った。
「藍田!?なんで泣いてんの!?」
「や、これはちょっと・・・あはは・・・」
恥ずかしー。
あたしは必死に涙を止めようとしていた。
そしたら―――

・・・?

何・・・?

ここはどこ?

なんで世界が真っ暗なの?

だけど・・・あたたかい。

幸せな気分になれる。

ここは―――どこ―――――?
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