あたし専用の恋日記。
それぞれの想い
~奏~

「ちょっと。どういうつもり!?」
「あんた聖都さまに馴れ馴れしくしすぎなのよ!!」
・・・まただ。
またあたしは学校裏に呼び出された。
ギャルの女の子たち5人にね。
でももうさすがに慣れた。

「だーかーらぁ。
馴れ馴れしくなんてしてませんけど!
嫉妬なんて醜いですよ」

「なっっ!!」
女の子たちの顔が引きつった。

「もうやっちまうよ!
みんな準備はいい!?」
「うっす!!」
女の子たちは全員竹刀を持ってあたしに向かってきた。

ブンッッ!!

このままじゃ当たる!!!
嫌っっ・・・・・

ぱしっっ

「・・・?」
「何やってんのこんなとこで」

・・・!
「聖都!」

「!! 聖都さまっっ!?
ちっ違うんですあのッこれはその・・・」

「何が違うんだよ」

「!!?」
・・・いつもの優しい聖都じゃない。
すごく怒ってる・・・。

「・・・二度と藍田に手を出すな。
もし次手やったら―――――
ただじゃすまさねーからな」

聖都・・・。

「ごっ、ごめんなさい・・・」
女の子たちはそそくさに帰ってった。

「ありがと聖都!」
「お前なぁ、あんな奴らに絡まれんじゃねーよ。
あぶねーだろ」
「すいませんでしたね~!!」

聖都・・・ありがとう。

すごく嬉しかったよ―――――
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