あたし専用の恋日記。
「しかしーーー」
「ん?」

「聖都が守ってくれるなんて思わなかったなー。
嬉しかったよ、ありがとう・・・」

あたしがそう言うと、聖都は顔が真っ赤になった。

「べっ別にオレは!
オレの好き勝手な行動だし?
お前守りたいって思っただけだし??」

「!」
“お前守りたいって思った”か・・・。

「・・・かっこいい事言うね、聖都は!」
少しからかってみてもおもしろいかも。

「!?
ぉ、おい、からかうなよ!」
「あはははっっ」
聖都はますます顔が赤くなった。

「奏!大丈夫だった?!
きのうギャルに絡まれたって・・・」
未嘉!
「知ってたんだ・・・
でもだいじょうぶ!聖都が守ってくれたから」

「!」

・・・?
今一瞬だけど―――――
未嘉の顔が引きつった気がした―――

「・・・? 未嘉??」
「あ・・・ごめん、なんでもない!
そっか!よかった」

未嘉はすぐ笑顔になった。

未嘉は作り笑いが得意って事を知ってたら

あとであんな目に合わずに済んだのに―――――
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