あたし専用の恋日記。
「聖都!」

あたしやっぱり聖都が好きなんだ。

「未嘉?」

聖都は奏が好きって言うのは知ってる

「何、どしたの」

だから―――――

「あたしやっぱり聖都が好き」

言って、言われて、諦めるしかない

「・・・え、だからそれは・・・」

「あたしのこと嫌いって言って!!!」

「・・・え??」

「大っ嫌いって、もう2度と顔見たくないって言ってよ!!!
じゃないと・・・諦めつかないんだから!!!」

聖都は焦ってる
優しいもんね、聖都は・・・

「・・・・・未嘉なんて嫌いだ」

ズキン!!
「・・・ありがとう」
あたしは満足し、振り返って帰ろうとした。

・・・!

「聖都・・・!?」

「ごめんな・・・・・」

あたしは聖都にぎゅっと抱きしめられてた。
あったかい・・・。

でもあたし、これじゃ―――――――

あたしは聖都から離れた。

「ありがと今まで。
これからも普通の友達でいてね」

あたしはとびっきりの笑顔で言った。

「・・・ああ」

聖都も笑顔だった。
これで諦めがついた。
川田先輩を好きになるんだ。
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