あたし専用の恋日記。
次の日。
あたしはいつもどおり学校へ向かった。
奏が、席に座ってた。
「奏!おは―――」
「未嘉ちゃん!おはよー」
・・・?
「みっ観歌ちゃん・・・。おはよ・・・」
むっか。
入ってくんなっつの。
「未嘉ちゃんの事、“未嘉”って呼んでいーい?」
・・・は?呼び捨てかよ。
しかしここで断るのも・・・。
「・・・うん、いいよ」
「わぁい、ありがとーぉ♥
わたしの事は観歌って呼んでね!」
「・・・わかったよ・・・」
あーめんどい。
奏と話したいのに・・・。
「・・・ねえ観歌、奏と話したいんだけど・・・」
「じゃあわたしも一緒にいい??」
はああああああああああああああああ!!!!!!!????
こいつなんなんだよ!!!
「あ・・・あのね観歌・・・」
「未嘉!!!」
・・・!?
「奏・・・?」
「未嘉はあたしより黒多観歌のほうが好きなんだね!!
もうよ~~~~~っく分かったよ!!!
もう一生あたしに話しかけないでよね!!!!!
黒多観歌と一緒にいればいいじゃない!!」
え・・・
え・・・・・
え・・・・・・・
え――――――――――――――!??!
「みっっ観歌・・・」
「あらぁ、ごめんね未嘉ちゃぁん・・・」

この時の観歌の笑顔は

とても幸せそうには見えなかった

悪魔の笑い顔

そうとしか見えなかった―――――
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