あたし専用の恋日記。
~未嘉~

「なんだ、未嘉じゃねぇか!
ひさしぶりだな、まーたかわいくなったな!」

・・・聖都・・・。
“かわいい”なんて何度も言われてる。
なのに―――――
前に奏に聞いたことがある。

『“かわいい”って思う人と“好きな人”は違うんだって』

・・・こんなにも考えるなんて。
聖都が奏に告ったって聞いたとき、硬直しちゃった。
あんまりにも、びっくりして。
だって自信あったから。
聖都はあたしだけに何度も“かわいい”って言ってくれる。
それはあたしだけの自慢―――独り占めできると思ってたのに。

だけどそれは間違いだった。

聖都の好きな人は見事に違った。
しかも――――――――――奏。
1番聖都に好きになってほしくなかった。
聖都の“かわいい”を独り占めしたかった。

あたし――――――――――――

「好きだよぉ・・・っっ
聖都・・・・・っっっ!!!」

あたしは1人で泣いた。
誰にも知られないように、こっそりと。


そう、あたしは・・・。

聖都が、好きなんだ―――――――。
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