あたし専用の恋日記。
~奏~

さっきの未嘉の言葉・・・。

“ふざけんじゃないわよ!!
黙って聞いてりゃでたらめばっかり言って!!
みゆをいじめる術がないじゃない!!
なんであたしがみゆをいじめないといけないのよ!!!
しかもあたし、あんたに仲良くしてなんて言ったおぼえはない!!”

・・・逞しいこと言えるようになったんだなぁ。
だけど―――
“みゆをいじめる”って言ってる・・・?
未嘉がいじめなんてする訳ないじゃん。
なのにあたし、なんで未嘉を疑ってんの・・・??

みゆちゃんがガクガクと震えていた。

「みゆ・・・ちゃん?」


「奏ちゃん・・・私怖いです・・・!!
さっき黒田さんが私をいじめるって言ってたし・・・」


みゆちゃんは涙目でうつむいている。

「で、でもみゆちゃん、未嘉がそんな事する訳・・・・」


「いいえわかりません!!!」


・・・!
みゆちゃんがすごいでっかい声出した・・・。


「私・・・朝、下駄箱の中に・・・
クモがいっぱい入った虫籠が置いてあったんです・・・!!」


すでに

始まっていた

みゆちゃんをいけにえにした

あたし達の

“生き地獄”の戦いが―――――
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