初恋
星降る夜に
あのクリスマスイブの一件以来、連絡が取りづらい状況になっていた。
冬休みに入って、夏休みと同じように午前中だけの課外授業が始まっても――先生からの電話は、こない。
もちろん、勉強に身が入るはずもなかった。
ケンカをしても――いくらあたしの方に非があっても、必ず先生が折れて、電話をかけてきてくれた。
でも今回ばかりは、先生の着信音が鳴らない。
あたしは悪くない。
そう決め込んで、素直になれないあたし。
ほんとは会いたいのに――先生の声が聞きたいのに、意地を張る自分がつくづく嫌になる。
あたしはまだまだ子どもだ。
そうこうしているうちに、先生と仲直り出来ないまま――年が明けてしまった。
大晦日と、正月の三が日をはさんで――再び冬休みの課外が始まった。
数学の公式をノートに写しながら――
あたしは窓の外を眺めていた。
すると、カバンの中に入れてあるマナーモードのケータイが、かすかに振動したような気がした。
こっそり取り出すと、“着信音あり”の文字。
――先生からだった。
冬休みに入って、夏休みと同じように午前中だけの課外授業が始まっても――先生からの電話は、こない。
もちろん、勉強に身が入るはずもなかった。
ケンカをしても――いくらあたしの方に非があっても、必ず先生が折れて、電話をかけてきてくれた。
でも今回ばかりは、先生の着信音が鳴らない。
あたしは悪くない。
そう決め込んで、素直になれないあたし。
ほんとは会いたいのに――先生の声が聞きたいのに、意地を張る自分がつくづく嫌になる。
あたしはまだまだ子どもだ。
そうこうしているうちに、先生と仲直り出来ないまま――年が明けてしまった。
大晦日と、正月の三が日をはさんで――再び冬休みの課外が始まった。
数学の公式をノートに写しながら――
あたしは窓の外を眺めていた。
すると、カバンの中に入れてあるマナーモードのケータイが、かすかに振動したような気がした。
こっそり取り出すと、“着信音あり”の文字。
――先生からだった。