怖いモノがあるのなら
好き
誠には大好きな人がいた。


保健医の辻井先生。


入学式の日にハシャぎすぎて一番にお世話になった。


「バカだな」と笑いながら手当してくれた辻井に誠は惚れてしまった。


たったそれだけの理由でと笑うやつもいるかも知れないが、誠にとってはなんだかとっても安心できる手だったのだ。


それから毎日愛を囁き、見事想いが通じたでも、それじゃまだ足りないと誠は飽きもせずに囁くのだ。
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