ずっと君のそばに…
『あたしはなおくんが脱水症状起こしたらやだもん!』


『だから、自分でいっぱいペット持って来るって』


『あたしは別にお茶を届ける為だけになおくんのとこに来てるわけじゃないっ!!』



紗耶香が珍しくデカい声を出した。


そばにいた部員たちが驚いてこっちを見た。



『紗耶香、声デカい…』


俺は少し慌てて、ちっちゃい声で言った。



『ばかっ!!』


紗耶香は持って来てくれたタオルを俺に投げ付けて、走り去った。



俺は呆然と紗耶香の背中を眺めてたけど、濱口先輩のとこに行くのかと思ったら、見てられなくなって、俯いた。
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