ずっと君のそばに…
俺はいつから紗耶香の事が好きなんだろ?


生まれた時から紗耶香の事が好きだったのかな。

くさいけど。



物心がついた頃にはもう紗耶香の事が好きだった。



周りの大人たちが、


『お隣りに住んでて、誕生日もおんなじだなんて、運命よ!』


とか言って盛り上がってたから、最初はその勢いに乗せられてたのかもしれない。



『おれたち、けっこんするんだ♪』


って、どこへ行く時も俺と紗耶香は手をつないで歩いてた。



ガキながらに、紗耶香を守るのは自分の役目だなんて思ってた。






今もその気持ちは変わってない。



もう手はつないでいないけど。
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