ずっと君のそばに…
『明後日花火大会じゃん?』


濱口先輩はチラッと俺を見て言った。



夏休みの最後の日に地元で行われる花火大会。


俺ん家の屋上から綺麗に見えるから、毎年俺の家族と紗耶香の家族で、食べ物とか飲み物を持ち込んで、宴会をしながら見てる。



俺の姉ちゃんと紗耶香の兄貴が中1になった一昨年から、2人はそれぞれデートしに行くとか言って、いなかったけど。



『夏休み最後だし、紗耶香を誘おうと思って』


濱口先輩は頭を掻きながら、少し恥ずかしそうに言った。
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