ずっと君のそばに…
“紗耶香が泣いたら困る”


そう思った俺は、誰も見てない事を確認して、急いで紗耶香にキスをした。



もし、今、紗耶香に『なおくん、ちゅーしよっ』とか言われたら、俺はどうするんだろ。


やけに落ち着いてた当時の自分がむかつく。



紗耶香にキスをした公園にある家の遊具は、俺たちの隠れ家になった。



小2くらいまでは隠れてキスをしたりしてたけど、だんだんキスの重みっていうか、軽くするもんじゃないっていうか…。


そんな事に気付いたのか、ただ恥ずかしくなったのか忘れたけど、いつの間にかしなくなった。
< 4 / 53 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop