秘密の同居
あたしをチラリと見ると、無表情で当たり前のようにサラリと言った。
「家賃半額って言われたから。」
『でも、女と暮らすなんて迷ったりしなかったの?』
「別に。
間違いなんか絶対起きねぇし。
金ないから、半額の方が需要。」
絶対って………。
『あぁ…そうですか。』
食材を買うと、大きい方を持ってくれるのかと思いきや、ヒョイッと当たり前の様に夏木君は小さい方の袋を持った。
『え………っ!?』
あたしの声に反応して振り向いた夏木君は、怪訝そうにあたしを見た。