秘密の同居



『仲直りしに行くの?』


「さぁな。」


納得いかない答えだけど、ごもっともな答えであって、分かった。としか言えなかった。


次の日、夏木君とひろちゃんが帰って行く姿を見つけた。
仲直り出来たらいいな…。



――――――――…


「適当に座ってていいよ。
あたしちょっと着替えてくるから。」


「あぁ。」


弘子の家に来た怜は、ソファーに座って静まり返った部屋でぼんやりしていた。


冷戦の様に無言続きで、正直どう仲直りすればいいかわからなかった。


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