秘密の同居



聞いた癖に強引に連れて行かれた俺は高橋のクラスで意外そうな顔で見られた。


『…あれ、なんで二人いるの?』


高橋が驚いた顔で俺達を交互に見た。
木村が待ってましたと高橋の所へ飛んで行った。


「高橋さんさっき怒られてたね~。
あいつ本当うっとうしいからどんまい。
夏木君にさっき偶然会ったから連れて来ちゃった。」


俺達は学校ではお互い最低限会話はしない事にしているため、高橋はそうなんだ…とチラリと俺を見ただけだった。


俺が来た意味あるか?というぐらい木村は高橋とずっといて、一人近くの椅子に座ってぼんやりしていた。


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