秘密の同居
「…ありがとうございます…。
有難く頂きます。」
嬉しそうに微笑んだ夏木君にあたしも笑みを浮かべた。
『じゃあそろそろ帰ろうか。』
あたしの言葉に皆が驚いた。
「もう帰るのか。」
「せっかちな子だねぇ。」
「来たばっかりだぞ。」
口々に罵られムゥッとしながら、はいはいと呟いた。
『なら三人で話してなよ。
あたし、あんまり話し分かんないから部屋で待ってるし。』
「何、あんたもしかして仲間に入れなくて拗ねてるの?」