秘密の同居
ゲラゲラ笑うお母さんにあたしは精一杯否定した。
『違いますー!
そんな事で拗ねる程子供じゃありません!
部屋行ってるから終わったら呼びに来てっ』
バタン!と扉の音を聞いた瞬間、怜がクスリと笑った。
「ごめんね、落ち着きない子で。
迷惑かけてない?」
「いえ、面白いので退屈しませんよ。」
母親ににっこり笑いかけると、そう…と安心した顔をした。
「もしも嫌になったら遠慮なく言ってくれ。
こっちに住んでも構わないし、一人で済みたいなら援助する。」