秘密の同居



「いいよ、俺作るし。」


ソファーから立ち上がると台所に来てあたしから包丁を取った。


『えっ、いいよ!
一応あたしだって料理出来るし…』


「いいから。
俺が初めて会った人の料理食うのが嫌なの。
邪魔だからどっか行ってて。」


カチン、と来る言い方にあたしは腹が立った。
感じ悪っ!
優しいとこあるかもって思ってたけど、なんだろう…自分しか信用してませんみたいな態度!


『分かりましたよ、邪魔者はテレビでも観てますー!』


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