秘密の同居



怜の言葉にムッとした。


『してないよ!
ちゃんと断ったもん。
あたしはもう好きな人としか付き合わない!』


言った後で夏木君の驚いた顔を見てハッとした。


「…へー…。」


カァッと赤くなる顔を下にして隠した。


そんな事わざわざ言わなくても夏木君は別に興味ないよ…
もう恥ずかしい!


悶々と一人で心の中で葛藤していると、なぁ。と夏木君があたしを呼んだ。


顔を上げると、綺麗な顔があたしを見下ろして少し笑っていた。


「やっぱ家に居ても暇だし、どっか行かね?」


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