秘密の同居



「チャリしか移動手段ねぇだろ。
せっかく俺が乗せてやるっつってんのに何だ、その反応。
お前が前乗るか?」


『やだ!
乗らせていただきます!』


ふ、と笑って、なら準備しろ。と部屋に戻った夏木君の後ろ姿を見ながらあたしの顔がにやけたのは言うまでもない。


夏木君にとってはただの暇つぶしかもしれないけど、あたしにとってこれはデート!
しかも、憧れてた2ケツ!
制服だったら尚良かったけどそこは妥協しなきゃね。


そこからしばらくはクローゼットからいろんな服をベッドに投げ、鏡の前で一人ファッションショーだ。


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