秘密の同居



隣の部屋で怜は一人で照れていた。
もちろん愛美が思う様に暇つぶしなんかではなく、怜にとってもこれは精一杯の“デートのお誘い”だった。


結構強引だったが、頷いてくれた時は安心した。
今までいつも弘子に任せっきりでデートに誘う経験なんてなかったし、実はかなり緊張していた。


思い切り照れた後、ようやく怜も準備に取り掛かった。


しばらくしてお互い準備が整い対面すると、お互いドキッと胸を弾ませた。


愛美は珍しく白をベースにした可愛いらしい服を着ていたし、怜はいつものカジュアルを主にした服ではなく、少し小物を入れてオシャレだった。


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