秘密の同居
やば、気合い入れたのバレバレかも…
と二人して同じ事を思った。
「…じゃあ行くか。」
うん…と、怜の後ろ姿を見ながら愛美は顔の火照りを必死に冷ました。
自転車の横に駆け寄ると夏木君は、入れれば?とヒョイッとあたしが持っていたカバンを籠に入れてくれた。
そんな些細な行動に胸がキュン、と鳴るのはおかしいのかな…?
あたしいちいち反応し過ぎ?
どうしよう、恋なんてした事ないから何が普通で何が異常か分かんないや。
『あ、ありがと…!』
慌ててお礼を言うあたしに何が?と言われてしまった。